美ら島沖縄
     ( 画像; 那覇大綱挽 )
那覇大綱挽
【 沖縄の祭り 】
沖縄本島/那覇市の『 那覇大綱挽 』を探訪しましょう。

◎ 県都/那覇市
那覇市は東西10km南北8kmに広がる街で、人口31万余人が居住する。沖縄県の政治・経済・文化活動の中心となっている県都です。

◎ 那覇まつり
毎年10月上旬に県下最大の祭り【 那覇まつり 】が開催される。
三日間に亘り、様々な団体・企業・芸能保存会などによるイベントが繰り広げられる。 なかでも最大の呼物が「那覇大綱挽」である。

〓 那覇大綱挽 〓
大綱挽イベントは、祭り二日目の午後から執り行われる。
二日目の朝一番には、国道久茂地街路に巨大綱が忽然と現れる。
★ 大綱の規格
本綱の長さ100m×2/直径1.56m/総重量45トン
本綱は、雄綱と雌綱からなる。
本綱には、長さ約7mの枝綱が300×2本程付いている
挽き手は、本綱から伸びる枝綱を手にして挽く
綱の材料は米藁(ワラ)
綱の製作には20人がかりで40日間程かかると云われる。
★ 勝負判定基準
挽きは1回限り、制限時間30分
勝ち→ 5m挽き寄せた側
判定勝ち→ 3m以上5m未満を挽き寄せた側
引分け→ 3m未満
★ 組分け
那覇市に数多くある自治会を、東・西の二組に分ける。
市内在住者の多くは、基本的に居住している自治会側に参加する。
市外・県外・海外からの来場者は、どちらの側にでも気軽にフリーハンドで参加できます。 その場合、人数が偏らないように競技実行委員会からの誘導があります。

◆ 大綱の製作と綱挽き広場の設置
製作は「那覇大綱挽保存会」のメンバーが中心となって進められる。
毎年、米藁(ワラ)を素材にした新しい綱が編まれる。
巨大な綱だけに港の広い荷捌場を製作ヤードとして使用している。

綱挽き広場の設置は
前日の深夜から国道久茂地街路の約1.5km区間が交通規制される。
綱挽き供与として移動可能式に布設された中央分離帯をフォークリフトで移動する。
中央分離帯が撤去されて仮設広場となった街路に
製作ヤードからロング・トレーラに積載されて着た大綱を、大型クレーンで任意の位置に吊り降ろす。
深夜から朝方にかけての大掛かりな作業で、大綱の設置が終了する。

◆ 県下最大の祭りイベント
綱の挽き手挑戦者が約1万6千人、沿道の観衆を含めると約29万人もの人々が参加する大イベントです。
当日は、挽き手としてチャレンジしたい、又は直に観戦したいと志す人々で街路広場が埋め尽くされます。

「ハーイヤッ! ハーイヤッ!」の掛け声で挽き合うが
挽き初めの暫らくは、全員の呼吸が不揃い故、綱は全く動かない状態が続き、挽き手の両腕にシビレ感が走る困憊に陥ってしまう。
孤軍奮闘する自らの無力さを痛感させられる一時である。

綱が僅かながら動き始めるのは、全員の呼吸が一致した時からである。その時の喜こびと発揚感は、挽き手に更なる力が湧き出して格別である。
呼吸が合って挽く景観は、うねる荒波の如きに壮大なパノラマを呈する。
那覇大綱挽は沖縄の【秋の風物詩】として、県民市民が誇らかに高揚するイベントである。

〓 ギネス認定の大綱 〓
≪米藁で製作された世界一の綱≫として、1995年にギネス認定された。

那覇大綱挽は、なぜ 「引」 ではなく 「挽」 なの?
大衆によって力強く引っ張られる巨大な綱が、ギッギッギュッと地面を擦りながら動く様子から「挽」の字を用いるようになったと伝わる。

★ 平成21年の那覇まつり
10月10日(土)から12日(月)迄の三日間
大綱挽は11日(日)の午後
※参照→ 詳細は那覇市観光協会公式サイト
那覇ナビ をご覧ください。